古くなっても古びない本に、ときどき出会う。 1953年に発表された『幼年期の終わり』もそんな一冊だ。「ある日、宇宙から人類を遥かにしのぐ知的生命体が訪れる・・・」という設定自体は超がつくほどありふれた設定で、もはや何の新鮮さもない。ところが…
「この感情はなんだろう。」 2017年の「新潮文庫100」のコピーがいい。なぜ小説を読むのか、私の理由がこのコピーに凝縮されている。私の欲望はシンプルで「まだ経験したことない感情」を知りたい。そして「自分がそこに立ったときにどうするか」を想…
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